本記事の内容
今回は『bybit(バイビット)の手数料負け』について解説します。
あなたは「よし!今月はなかなか勝率の高いトレードができてるぞ!…あれ?でもおかしいな?けっこう勝てているはずなのに、イマイチ利益が出てないぞ…。ってあれ!?よくみたら今週マイナスじゃん!?なんで!?」ってことありませんか?
まぁここまでいかずとも、「あれ?勝率高い気がしたんだけど、イマイチ利益出てないな?」ってことはありますよね。
それ、もしかしたら「手数料負け」のせいかもしれません。
本記事では、bybit(バイビット)の手数料負けについて、その概要や起こるタイミング、手数料負けしないためのポイントなど、すべてを徹底解説します。
本記事を読めば、もうあなたは「知らぬ間に手数料負けで損している」なんて状況には陥らなくなると思いますので、ぜひ最後までご愛読くださいね。
目次(クリックできるよ!)
Bybit(バイビット)の手数料負けとは?手数料負けする【タイミング・シチュエーション】
Bybit(バイビット)を利用していると起こる手数料負けとはその名の通り、取引や運用で得た利益よりも、それにかかる手数料の方が上回ってしまうことを言います。
Bybit(バイビット)の利用において、手数料負けが起こりうるタイミングやシチュエーションは、下記の3つになります。
- 取引の手数料負け
- 資金調達料(funding rate)の手数料負け
- 出金(送金)の手数料負け
取引の手数料負け
まず、bybit(バイビット)の利用における代表的な手数料負けとして、「取引の手数料負け」が挙げられます。
取引の手数料負けとは、取引によるキャピタルゲインよりも、それにかかる手数料の方が多くなってしまうことですね。
勝率の高いトレードでも、手数料負けしてしまっているなんてケースはよくあります。
小さい価格変動の鞘を狙うような高頻度Botトレーダーや、スキャルピングトレーダーなんかは特に陥りやすい傾向にあります。
資金調達料(funding rate)の手数料負け
Bybit(バイビット)で手数料負けしてしまう2つ目のタイミングは、「資金調達率(funding rate)による資金調達料の支払い」です。
Bybit(バイビット)のデリバティブ取引には、資金調達率(funding rate)というものが存在します。
この資金調達率(funding rate)は、デリバティブ取引特有の金利手数料『資金調達料』を算出するために存在します。
デリバティブ取引特有の金利手数料である資金調達料は、資金調達率(funding rate)の値によって、「支払わなければならないのか」、「受け取れるのか」、また「その価格はいくらなのか」が決まります。
この資金調達料の支払いによって手数料負けしてしまうケースも、よくあるシチュエーションです。
※bybit(バイビット)の資金調達率(funding rate)についてもっと詳しく知りたいあなたは、『【Bybitの資金調達率】バイビットのファンディングレート(funding rate)の履歴の見方や計算のやり方』の記事も兼ねてご愛読ください。
出金(送金)の手数料負け
Bybit(バイビット)で手数料負けしてしまう3つ目のタイミングは、「出金(送金)」です。
Bybit(バイビット)では、出金(送金)する際に、わずかですが出金(送金)量や通貨の種類に応じて、手数料がかかります。
その手数料で、せっかく稼いだ利益をもっていかれてしまうというのが、bybit(バイビット)の出金(送金)による手数料負けです。
※bybit(バイビット)の出金手数量についての詳細は、『【Bybitの送金(出金)方法】バイビットで他の取引所やウォレットに送金する方法を解説』の記事を参考にしてください。
以上の3つが、bybit(バイビット)で手数料負けしてしまうタイミングです。
…と、ここで次に気になるのが、手数料負けしないための方法ですよね。
というわけで次のセクションでは、それらのタイミングでも手数料負けしてしまわないためのポイント・コツについて解説していきますね。
Bybit(バイビット)で手数料負けしないための【ポイント・コツ】
Bybit(バイビット)で手数料負けしないためのポイント・コツとしては、下記が挙げられます。
- 手数料を損失に考慮して取引する
- 資金調達料を考慮して取引する
- 仮想通貨はまとめて1回で送金(出金)する
- 成行注文よりも指値注文を心がける
- マイニング手数料を抑える
- 手数料が割引されるキャンペーンを利用する
それぞれ詳しく解説しますね。
手数料を損失に考慮して取引する
手数料を損失に考慮して取引をすることで、取引による手数料負けを防ぐことができます。
取引にかかる手数料は、ポジションを建てる資金量によって異なるので、取引の際にはその都度、かかる手数料を大方計算しておきましょう。
そしてその計算した手数料を、きちんと損失として計上しましょう。
特に、小さい利幅を狙うトレーダーによくありがちなので、スキャルピングトレーダーや高頻度botterは要注意ですね。
資金調達料を考慮して取引する
Bybit(バイビット)でデリバティブ取引をする際には、取引手数料に加えて、資金調達料も考慮して取引を行う必要があります。
「資金調達料って何だっけ?」というあなたは、「【Bybitの資金調達率】バイビットのファンディングレート(funding rate)の履歴の見方や計算のやり方」の記事を兼ねてご愛読くださいね。
資金調達料に関しても、取引手数料と同様に、大方計算しておくことは可能なので、きちんと計算して損失に計上しておきましょう。
仮想通貨はまとめて1回で送金(出金)する
Bybit(バイビット)から出金(送金)する際は、なるだけ1度にまとめて行うようにしましょう。
というのも、bybit(バイビット)の出金(送金)では、通貨によって1回あたりの出金(送金)額が決まっています。
取引手数料や資金調達料のように、通貨量で変動することはないんです。
※bybit(バイビット)における通貨ごとの出金(送金)手数料に関しては、「【Bybitの送金(出金)方法】バイビットで他の取引所やウォレットに送金する方法を解説」の記事を参考にしてください。
なので、bybit(バイビット)では、1回の出金(送金)でできるだけ多くの通貨量をまとめて送った方が、手数料が安く済みます。
これにより、手数料負けしてしまう可能性を低減することができます。
成行注文よりも指値注文を心がける
Bybit(バイビット)では、成行注文よりも指値注文を心がけることで、手数料負けのリスクを低減することができます。
その理由は、Bybit(バイビット)では成行注文よりも指値注文の方が、取引手数料が安く設定されているからです。
現物取引では一律0.1%ですが、デリバティブ取引では成行注文が0.06%、指値注文が0.01%です。
成行注文と指値注文の手数料の差は0.05%にもなります。
なので、bybit(バイビット)では成行注文よりも指値注文を心がけることで、手数料負けの対策になります。
マイニング手数料を抑える
実は、bybit(バイビット)から出金(送金)する際には、出金(送金)手数料とは別に、仮想通貨の「マイニング手数料」がかかっています。
これも、出金(送金)手数料と同様に、通貨の種類によっていくらかかるのかは変わってきます。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(EHT)のようなパブリックなブロックチェーン上で機能する仮想通貨は、このマイニング手数料が高い傾向にあります。
リップル(XRP)やステラ(XLM)などのマイニング手数料が安い仮想通貨で出金(送金)し、マイニング手数料をなるだけ抑えることも、手数料負け対策には有効です。
手数料が割引されるキャンペーンを利用する
Bybit(バイビット)は、他の取引所よりも多くのキャンペーンを実施していることで有名な海外取引所です。
そのキャンペーンの中には、手数料が割引されるようなキャンペーンも、当然存在します。
そのようなキャンペーンをうまく利用して、手数料を安く抑えることも、手数料負けのリスク軽減に繋がります。
※Bybit(バイビット)で開催されたこれまでのキャンペーンについて詳しく知りたいあなたは、「【Bybitの全キャンペーン一覧】バイビットの入金キャンペーンやクーポン・ボーナスの使い方」の記事も兼ねてご愛読ください。
以上が、bybit(バイビット)で手数料負けしないためのポイント・コツになります。
これらのポイント・コツを踏まえて、手数料負けのリスクをなるだけ低減し、トレードに励んでいきましょう。
次のセクションでは、手数料負けしないための計算について解説しますね。
Bybit(バイビット)で手数料負けしない【計算方法】
前述した通り、Bybit(バイビット)で手数料負けしないためには、かかってくる手数料を計算しておく必要があります。
なので、このセクションでは、前セクションで解説したタイミング・シチュエーションごとの手数料の求め方・計算方法について解説しますね。
まず、手数料負けが起こりうるタイミング・シチュエーションとしては、下記が挙げられました。
- 取引手数料
- 資金調達料
- 出金(送金)手数料
そして、それぞれの計算式は下記のようになります。
取引手数料の計算方法
取引手数料 = 取引量 ÷ 現在価格 × 取引手数料率 ÷ 100
例)bybit(バイビット)で1BTCあたり20,000ドルの時に、10,000ドルで取引したときの手数料は…
取引手数料 = 10,000ドル ÷ 20,000ドル × 0.01 ÷ 100
より、取引手数料は0.00005BTCになります。
※Bybit(バイビット)の手数料についてもっと詳しく知りたいあなたは、『【Bybitの手数料まとめ】バイビットの送金・出金・成行・レバレッジ取引などの手数料を他の海外取引所と比較』の記事も兼ねてご愛読ください。
資金調達料の計算方法
資金調達料 = ポジション量 × 資金調達率(funding rate)÷ 100
例)5BTCの買いポジションを持っているとき、資金調達率(funding reta)が0.001%だった時の手数料は…
資金調達料 = 5BTC × 0.001 ÷ 100
よって、資金調達料は0.00005BTCになります。
※bybit(バイビット)の資金調達率(funding rate)についてもっと詳しく知りたいあなたは、『【Bybitの資金調達率】バイビットのファンディングレート(funding rate)の履歴の見方や計算のやり方』の記事も兼ねてご愛読ください。
出金(送金)手数料の計算方法
出金(送金)手数料 = 通貨ごとに決まっている
※Bybit(バイビット)における通貨の出金(送金)手数料について詳しく知りたいあなたは、『【Bybitの送金(出金)方法】バイビットで他の取引所やウォレットに送金する方法を解説』の記事も兼ねてご愛読ください。
以上が、bybit(バイビット)の手数料負けに関係する手数料の計算方法になります。
毎回きちっと厳密に計算する必要はあまりないかもしれませんが、(大体このくらいかかるな…)というイメージだけは、常に持つようにしておきましょうね。
Bybit(バイビット)の手数料負け【まとめ】
今回は『Bybit(バイビット)の手数料負け』について解説しました。
手数料負けとは、取引で稼いだ利益よりも、取引にかかる手数料の方が多くなってしまうことでした。
そしてその手数料負けを防ぐためには、手数料を計算して損益に考慮したり、注文方法に気を付けたり、取引の回数をなるべく少なくしたりすることが重要でした。
取引手数料は、意外とばかにならないですからね。
特に、スキャルピングなどの取引回数が多いトレードでは、手数料が巨額になりやすいので、これを機に短期トレーダーの方は、今まで以上に注意して取引を行ってくださいね。
Bybit(バイビット)のその他の使い方に関しては、『【Bybitの使い方ガイド】バイビットの登録・設定・入金・出金・送金・取引方法を解説』の記事で詳しい解説していますので、ぜひそちらもご愛読ください。
Bybit(バイビット)の手数料負けに関するよくある質問
最後に、Bybit(バイビット)の手数料負けに関するよくある質問について回答しておきますね。
手数料負けに関するよくある質問としては、下記があげられました。
- Post-Onlyオプションって何ですか?
では回答していきますね。
Post-Onlyオプションって何ですか?
Post-onlyオプションとは、指値注文に利用できるオプション機能です。
Post-onlyオプションを利用すると、確実にメイカー取引(指値注文による取引)を行うことができます。
例えば、指値注文をしたとしても、指値注文がオーダーブックに反映される前に、大幅に価格が変動してしまうと、指値注文が成行注文に変わってしまうことがあります。
しかし、post-onlyオプションを設定しておくと、指値注文が成行注文に変わってしまうことを防ぐことができます。
仮に成行注文に変わった場合は、その注文はキャンセルされます。
なので、「手数料が違うから、絶対に成行注文なんてしたくない!」という方は、このpost-onlyオプションを設定しておきましょう。
ご愛読ありがとうございました。